第1241回 熱気球の世界大会

 平成28年11月10日~

熱気球の世界大会が 終わりました。
稲刈りが済んだ11月のはじめに 毎年開かれる大会ですが、
今年は 世界選手権大会ということで、代表権を持つ105の熱気球を
はじめ、200に近い気球が世界各国から集まり、いつもより長い
10日間の大会でした。

 飛び立つために、たたんでいた気球を地上に広げて、その口を大きく開き、
大型の扇風機で強い風を送り込みます。
ある程度、膨らんだところで、ガスバーナーで 熱風を送り込みます。

 風が強い時には、膨らみはじめたバルーンが 右へ左へと大きく揺れて、
生きている大型の動物が暴れているようにも、見えます。

ナイロンやポリエステルで作られている大きなバルーンも、その口は、
案外狭く、バルーンを焦がさないように、ガスバーナーで 熱風を
送り込むのは、なかなか難しく、悪戦苦闘する姿が見られます。

熱い空気を一杯に貯め、浮力がついてくると、乗り込むバスケットを
数人がかりで押さえても、勢いよく暴れまわります。

 次々に 飛び立つ色とりどりの大きな風船が、空一杯に広がります。
空に浮かんだ熱気球を見ていると、同じ場所から飛び立ったのに、
高さによって風の方向や、強さが違うために、まっすぐ行くもの、
すこし右に向かうもの、左に向かうものと様々です。
いったん遠くへいったものが、高さを調節して、また戻ってくることもあり、
まさに自然の豊かさ、偉大さを感じるものです。

 青空に浮かんだ多くの熱気球を見ながら思いました。
私たちの人生もこの気球と同じではないかと思えてきました。
仏教では、縁起の道理が説かれますが、自分の力、努力で自分の願い
自分の思い通りになることを、期待して毎日生活しています。

 ところが、本人の夢や希望とは関係無く、私が自分で作った原因と
数多くの条件がはたらいて、色々な事象が起こってきます。
起こるべくして起こった出来事なのに、予想を超えていることに驚き、
喜び、悲しんでいます。

青空に沢山の熱気球が浮いていますが、ほんの少しの高さの違いで
向かう方向がまるで違ってくるように、私たちの人生も、
私の思い通りになることばかりではなく、その条件に任せるしかありません。

「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」は、自分だけは特別と思っているこの私に、
自分の力だけで生きているのではなく、大きな力にささえたれ、
生かされていることを、気づかせていただく、仏さまの呼び声だろうと、
味わいます。


 自分で出来ることは精一杯行い、あとは、任せるより仕方がない。
どの方向に向かおうと、それが一番良い方向へと進んでいると、
悩み苦しむのではなく、生き生きと喜びを持って進むことです。

「必ず救う、まかせなさい」との呼び声、南無阿弥陀仏を聞き取り、
「お任せします」の南無阿弥陀仏を口に、こころ豊かにこの人生を
味わい、喜び多い毎日でありたいものです。


         


           私も一言(伝言板)