第1211回 往生浄土の真実

平成28年 4月 14日〜

 巡番報恩講で こんなお話を聞きました。

 浄土真宗、浄土真宗といっているが、正しく言うと、
往生浄土の真実の宗教ということである。

この私を必ずお浄土へ往生させるという 法の教えである。
法というと難しく聞こえるが、法とは 法則のことである。

では、真の宗教とは、どういうことか、いつでもどこでも誰でも、
一人残さず、お浄土へ生まれさせるというのだから、これこそ

真実の宗教ということが出来るのである。

 ところで、法則の一つである万有引力は 私たちの目で見ることは
出来ないが、地球上では 物は上から下へと必ず落ちる。
風が吹けば、木の葉や髪がゆれるように、風鈴が鳴るように、
目には見えないが、万有引力は間違いなく存在する。
風邪を引けば、熱が出たり、鼻水が出る、その元の病原菌は
見えないけれども、体に入り込むと身体に変化が起ってくる。

 参拝の若いお嬢さんに向かって、未来を語り合えない相手とは
付き合わない方が良いですよ。
未来を誓い合えない男性と、何の約束もなく、だらだらと付き合って

いくことは、苦しく辛いものである。

私たちの阿弥陀さまは 未来をちゃんと教えてくださるお方、
そのままでいい南無阿弥陀仏のものは一人残さず、お浄土へ生まれさせると

いう仏さまである。

 お嬢さんたちが、男性と付き合って、未来が見えないと、サザンカの宿に
なってしまう。
「曇りガラスを手で拭いて、あなた明日が見えますか」という辛い人生と
なってしまうものである。

南無阿弥陀仏には 未来が語られている、いのち終わってもお浄土へ
生まれさせ 仏にすると 誓っていただいている。
決して間違うことはないと、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と呼びかけて
いただいている。必ず浄土へ生まれさせるとおっしゃている。

南無阿弥陀仏の音の、声の仏さまとなって私に呼びかけてくださる。
背伸びすることはない。無理することはない。そのまま自分がやれることを
精一杯、勤めていればそれで良い。

人間の力ではどうしようもないことも沢山ある。
思い通りにならないことも沢山ある。
相手のためと思って努力したのに、迷惑がられたり、嫌がられたり
誤解されたり、思い通りにならないことばかりが多いのがこの世の中。
それでも南無阿弥陀仏で生きていれば
必ずお浄土へ生まれさせる、おまえの親たちも、祖父母たちもみんな
南無阿弥陀仏でお浄土に生まれ、仏になって活躍しているではないか。

心配しなくていい。必ず浄土へ往生させる 間違いなくお浄土へ
南無阿弥陀仏で大丈夫だと。
それが、往生浄土の 真実の宗教。南無阿弥陀仏の教えである。

いつも私と一緒にいて、例え地獄に落ちることがあっても
一緒に地獄へ落ちて、おまえのことを必ずお浄土へ生まれさすぞと、
呼びかけ続けておられる阿弥陀如来。

仏さまのお話を聞かせていただくことで、明日が見えてくる、
今日が喜びの一日になると、呼びかけておられるのです。

  こういうお話を聞かせていただきました

         


           私も一言(伝言板)