第1150回 思い上がり 〜いいことをしていると〜

 平成27年 2月5日〜

「いいことしている」は 思い上がり

電車に乗っていた時のことです。
ふと気がつくと、座っていた私の前にお年寄りの女性が

立っておられました。

「どうぞ座ってください」と席を譲ると、その人は何も言わすに

座られました。

 その時、私は「お礼ぐらい言ってくれてもいいのになあ」と、
ちょっと腹が立ちました。

一体、なぜ腹が立ったのでしようか。それは、私の中に
「あなたの為にしてやった」という思いがあったからです。

しかし、よく考えてみると、それは思い上がりの心だったのです。

 人の為に何かをすることは、とても尊いことです。
でも、「いいことをしてやっている」という思い上がりが強くなると、
お礼を言われるのが当然というような気持ちになってしまいます。

 そんな時、もし思い上がりの心に気づいて、「思い上がっていたなあ」

と自分を恥じ入ることができるなら、それもまた尊いことなのでしょう。

                     (きたじま ぶんゆう)

        親子で読める「ほとけさまのお話」より

         


           私も一言(伝言板)