第１１２９回　いい人が集まると　～仏教こども新聞より～

　平成２６年　９月１１日～

親子で読める「ほとけさまのお話」という本が発刊されました。

ほとけさまのご縁を　こどもたちにという願いから
浄土真宗本願寺派では　毎月「仏教こども新聞」が、発行されています。
この仏教こども新聞の内容を、一冊にまとめた有り難いご本です。

その中に　４８のメッセージという項目があり、

その最初には
私たちは喜んだり、悲しんだり、つまづいたり、ころんだりしながら
成長していきます。
自分が困ったときに聞きたいことば、悩んでいる友だちに
伝えたいことばが見つかるかもしれません。


メッセージ➀ 　いい人があつまるとケンカする

ここでいう「いい人」とは、「私は間違ってない、私は正しい」
と思っている人のことです。
ケンカは、「私は正しい、悪いのはあなた」と思っている人同士の
ぶつかり合いです。

　ある姉弟の話です。学校から帰ってきた夕力コちゃんは、
上着を脱いで　床に置いていました。
そこに弟のアツシくんが、走ってやってきました。
すると床に置いてあった上着で、すべって転んでしまいました

　それを見ていたタカコちゃんは、「あんたが、ちゃんと見てないからよ」
と、アツシくんを責めました。
アツシくんは、「お姉ちゃんが、こんな所においてるからやろ」と、
お姉ちゃんを責めました。
そして、とうとうケンカになりました。
二人とも「悪いのは向こう、自分は正しい」と思っていたのですね。

私も、人を責めることがあります。きっと、どこかに
「自分はいい人間だ」という思い上がりがあるのだと思います。
おそろしいですね。
　　　　　　　　　　　　　　　　（きたじま　ふんゆう）

　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　私も一言（伝言板）