第1075回　目標がある　～行き先が決まっている～

　平成25年　8月29日～

　お参りの時に　小中学生に会うと　つい将来　何かしたいことあるの
何になりたいのと　聞いてしまいます。

ほとんどの子供さんが　まだ将来やりたいことが　はっきりと
見つからずにいるようです。
サッカーの練習で真っ黒な中学2年生に　聞きましたが、
「うーん」というばかりで返事が返ってきませんでした。

　一緒にいた　お祖母ちゃんが　「あんたの父ちゃんは　小学4年生の時から　
決まっていたよ、先生になると決めていたんだよ」と　口をはさまれました。
陸上が得意でがんばっていた息子さんを、熱心に指導をしてくださった
コーチの先生が　おまえは　先生に向いている　能力があると　
言われたことが　切っ掛けになったのだといいます。

自分のことをよく理解してくれる、すばらしい指導者に会えたことで
その先生のようになりたいと、目標がはっきりとしたのでしょう。
そして目標に向け努力して、希望どおり　
高校の体育の先生になって活躍しておられます。

子供に信頼されるすばらしい指導者、子供の目標となり
子供の人生の方向を示し　夢を与えてくださったのでしょう。


　ところで、南無阿弥陀仏の生活をしておられる方は　将来　弥陀同体の
さとりを得て　仏となれるのだよと呼びかけていただいています。

あなたは　仏に成る能力がある　本人の能力だけでなれるのではなく
阿弥陀如来の大きな願いを聞いて　その願い通りに進めば
間違いなく　仏となることができる。

いま　もう　あなたは、仏の仲間　南無阿弥陀仏を信じ　報恩のお念仏と
ともに　力一杯生きていけば　必ず　仏になれると。

どんな職業であれ　どんな生活をしようと、南無阿弥陀仏の人は
仏の仲間　この命が終わるとき　お浄土に生まれ　仏になる。
その呼びかけに　うなずくことが出来れば　はっきりと進むべき方向が
見えてくるものです。

これから学校に行き　勉強して新たな仕事や　新たな能力を身につけることは
大人の人には　なかなか難しいことです。
若者に戻って　一からやり直すことは、もう出来ません。

しかし、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と口にする生活で　私の進むべき方向は
はっきりと　見えてくるものです。

道に迷っても　数々の問題が起こっても　失敗しても　自分の
思い通りにならなくても、一番いい方向　お浄土への道を
歩ませていただいているのです。
いつも　仏様は　この私を見守り　はげまし導いていただいているのです。

南無阿弥陀仏に遇えた私は、もう仏になる　因をいただいているのです。
多くの人のために　お念仏の教えを勧めることが出来る　仏になれるのです。

目標のない　むなしい人生ではなく　はっきりと行き先が決まって
将来の仕事　働きがはっきりとする　すばらしい人生です。

その目標に向かって、この道を　何が起ころうと自信を持って　堂々と　
歩ませていただきたいものです。
南無阿弥陀仏のお念仏とともに。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は　9月5日に新しい内容に変わります。

　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　私も一言（伝言板）