第1155回 位牌か過去帳か 〜巡番報恩講用の冊子〜

平成27年 3月12日〜

 4月1日から 5日間、報恩講をお勤めしますが、その時にお渡しする冊子を作りました、
その中に、こんな項目がありました。

位牌か 過去帳か 

納骨が済んだら黒の位牌が必要、早く作るように催促する友人がいますが、
どうしたらいいのですかと、聞かれることがあります。


宗派によっては、本堂の後ろに位牌堂があり、その位牌堂と自宅とに、黒塗りの位牌が
必要と言われます。

ところが、浄土真宗では、位牌は用いず過去帳が正式です。
亡くなられた方の法名、ご往生の年月日、俗名を、その過去帳に書き込み、
年回法要などの時には、ご縁の方のところを開き、見えるようにしてお勤めします。


位牌は中国の儒教で用いられていたもののようですが、浄土真宗では
過去帳が正式ですので、黒い位牌は必要ありません。
仏教でも、いろいろの考え方があります。
疑問な点は、何でも、まずはお寺に聞きましょう。


写真は 仏壇には入れません

お仏壇は阿弥陀さまをご安置しておくところ、亡くなった方をお祭りするところではありません。

亡き方をご縁として、お念仏の教えに会わせていただくところなのに、大切な人の写真を
仏壇の中に飾っておくと、自分の先祖を供養しているという意識が、ど
うしても芽生えてきて、
お子さんやお孫さんに誤解を与えかねません。


大切な方の写真は仏壇の中ではなく、別のところに飾りたいものです。


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