〜GOSPEL〜

(Image photograph: U.S.A For Africa 「We Are The World」より)
OH!
阿久 悠:作詩  都倉俊一:作曲  都倉俊一:編曲
81/03/05発売(SV-7089)
 
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神に感謝し、神に届けとばかりに教会で黒人たちが歌う『GOSPEL』という音楽(ジャンル)は、今ではメジャーなジャンルとして認知されている。

映画天使にラブソングを』でゴスペルミュージックに触れた方も多いと思う。

ゴスペル歌手がゴスペルの作品を発表するのは当たり前のことだが、世界中のアーティスト達がこの『GOSPEL』のエッセンスを音楽に取り入れた例も多々ある。但し意味のある楽曲を制作する場合に多くみられる。

例えば、アフリカの飢餓に対してアメリカのスター達が立ち上がり、QUINCY JONES/クインシー・ジョーンズ、プロデュースのもとチャリティーソングとして有名なU.S.A FOR AFRICAWE ARE THE WORLD

またDIONNE WARWICK /ディオンヌ・ワーウィックやSTEVIE WONDER /スティービー・ワンダー他の歌声で有名なTHAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR』こちらも難病へのチャリティーソングだ。

ユニセフからの依頼で国連会議場で歌ったABBA /アバのCHIQUITTITA

教会で子供の頃から歌っていたシカゴ出身、黒人3姉妹EMOTIONS /エモーションズのDON’T ASK MY NEIGHBORS

アメリカ黒人音楽に魅了されイギリスから産まれた姉妹グループTHE NOLAN SISTERS /ノーランシスターズその後のTHE NOLANS /ノーランズの『SPIRIT, BODY&SOUL

どの楽曲も愛をテーマに、壮大なバラードの素晴らしい楽曲である。サビには教会で歌われているかのような厚いコーラスが人の心に響いてくる様はまさにGOSPEL

70年頃からポップフィールド(総合ジャンルチャートにランクインしている)で活躍しているアーティスト達がゴスペルを取り入れた楽曲を発表する時代になっていた。70年代は人種や宗教、文化の違いが摩擦を起こす事にもなりかねない緊張感が普通に存在していた。当然音楽も人種、民族別にはっきり分かれていた。黒人文化の魂として生まれた音楽『GOSPEL!

そして81年OH愛をテーマに壮大なバラードが展開され、サビからはPINK LADYのボーカルを中心にバックから厚いコーラスが聴こえてくるまさにGOSPEL。我々ファンに向けて最後のメッセージとしてシングルカットされたこの楽曲には、SOUL(黒人音楽〉に刺激された二人のシンガーMIE,KEIの『GOSPEL』がプレゼントされた。
     

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