CHERRY BOMB /THE RUNAWAYS
CHERRY BOMB / BLACKMAIL
日本発売1976年
マーキュリーレコード
乾杯お嬢さん
阿久 悠:作詩  都倉俊一:作曲  都倉俊一:編曲
76/08/25発売(SV-6097)


視聴可能サイト

THE RUNAWAYS / ザ・ランナウェイズが日本に来日したおり、都倉俊一氏は彼女達にインタビューするなどすでに交流は持っていた。
のちに全米NO1.ヒットをだすJOHN JETT / ジョーン・ジェットやLITA FORD / リタ・フォード、THE BANGLES / ザ・バングルスのメンバーが在籍していたというだけでも、凄いBANDである。

都倉俊一氏の手によるモータウン色強いこの『乾杯お嬢さん』は、プラスのかっこよさからくる黒いフィーリングが全編を覆ってPINK LADY / ピンク・レディー本人達も気に入っている楽曲という話しはファンの耳まで届いている。

CHERRY BOMB』のドラムとベースの動きに注目していただきたい。

定期的に4拍目を溜め込みながら半音上げていくアレンジ部分、都倉俊一氏は『乾杯お譲さん』に、そつなく魔法をかけていた。全体を通してソウルフルなブラスが歌メロの隙間を埋めるように配置され、リズムはモータウン独特の四つ打ち展開!

2000年型クラブサウンドの中核を狙うトランスやテクノといった最新のクラブサウンドはこの四つ打ちが要だ。

2000年にに入り、『乾杯お嬢さん』はリフ部分をサンプリングされることで、若い世代のクラブシーンに広く知られる事となる。石野卓球氏がテクノサウンドに乗せて『乾杯お嬢さん』をサンプリングするという試みにでた。

埼玉スーパーアリーナで世界的に有名なテクノ系のアーティストを集めた「クラブイベント」において、この『乾杯お嬢さん』がサンプリングされたミックスがPLAYされ、約15,000人の若者たちが踊りまくる映像がスカバーで放映されたのも、この時期だった。

現在のアメリカのミュージックシーンにおいて、70年代のトップアーティストの楽曲が現在のHIP HOP系アーティスト達によってサンプリングされ、若い世代に70年代の楽曲が再評価されるという動きがしっかり根付いている。

CHAKA KHAN / チャカ・カ−ン 、 SISTER SLEDGE / シスター・スレッジ

THE ISLEY BROTHERS / ザ・アイズレー・ブラザーズ ・・・

こうしてみてみると、ブラック系のアーティストが取り上げられ、成功に至っている。

クラブシーンは常に新しい音が求められており、オカズとして仕様されるソース(音源)は、サンプリングされることで新たな命を吹き返しいる。

PINK LADY乾杯お嬢さん
25年後にクラブシーンで、サンプリングされるという足跡を残した。

     

Thanks!