MY SHARONA / THE KNACK MY SHARONA / LET ME OUT (東芝EMI ECR−20612) |
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DO YOUR BEST 伊達 歩:作詩 都倉俊一:作曲 井上 鑑:編曲 79/12/05発売 (SV-6666) |
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視聴可能サイト イントロから、いきなりEARTH WIND & FIRE / アース・ウィンド& ファイアー 『FANTASY/宇宙のファンタジー』さながらのシンセで奏でる哀愁メロが仰々しく響きわたる様は、これから本編に入る前のゾクゾク感をそそる。 歌メロが同じ音符の連打で続く当時としては画期的なメロディー展開は、バックで奏でるリズム隊にも同じ効果を配置する事で、たたみ掛ける感に拍車をかけているアレンジが素晴らしい! 一瞬、地味な歌メロと聴こえてしまうが、カラオケ対応楽曲として制作しないところが、後期のPINK LADY / ピンク・レディーの素晴らしさではないだろうか。 リズムありきのかっこよさで、グイグイと上げてく展開もこの楽曲の醜醐味。 THE KNACK / ザ・ナックの『MY SHARONA』による歌メロ音符の連打と変則リズムの効果的配置を、ぜひ聴き比べていただきたい。 THE KNACKはバンドなのでロックテイストな色が濃く全編を通して荒い音色のギターが配置されているが、PINK LADY『DO YOUR BEST』はサウンド・プロデューサー井上鑑氏が手掛けている為ブラスを効かせファンキー色をブレンドさせている。 また南米のスターTRIX / トリックスの79年作品『CASABRANCA』を82年に日本発売したとき、日本仕様のアレンジを井上鑑氏が手掛けているのだが、PINK LADY『DO YOUR BEST』で腕をふるった井上鑑氏独特のストリングスが更なる変化を遂げて空を舞っているのでPINK LADY『DO YOUR BEST』とのサウンド面での関連を発見することが出来る。
80年初頭、アメリカのミュージックシーンにおいて、ダンスミュージックとROCK的な融合を試みた楽曲が成功を収めていた背景を考えると、この時期に『DO YOUR BEST』を制作するというPINK LADYの海外を視野に入れた音楽的変化と進化が読みとれる。 アメリカでのNBCレギュラー番組出演の為、長期アメリカ滞在をスケジュールに組み込んだ時期のシングルカットだったことも記憶しておきたい。 そしてこの年モスクワオリンピックが開催された。オリンピックの前夜祭や開会式で世界中のトップアーティストが招待されることになり、DONNA SUMMER,PINK LADYも当初名前があっがていたが政治的な問題によりアメリカと日本などはオリンピック不参加となりオリンピックの大舞台でDONNA SUMMER,PINK LADYが歌う姿が世界中に放映される事はなかった。 |
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Thanks! | |||||||||||