PINK LADY AGAIN
アルバム
SUSPENSE

1984/06/21発売 (30145-28)他 VAP



  PINK LADY AGAIN

1984年、PINK LADY / ピンク・レディーとして久しぶりの作品を発表した。

解散して3年、一時的な再結成作品とはいえPINK LADYの名においてカの入ったアルバムが完成した!アルバムからシングルも一枚カット。(不思議LOVE / 悲しみのシルエット)

CITY FUNK系の音を基本としたアーティストを中心に音楽的クオリティーを大切にしていたレーベルVAPから新たなPINK LADY作品が製作されたことは好都合。音のクオリティーを大切にするレコードレーベルだからこそ、アルバム全体のテーマがはっきり打ち出されている為、音的に共通性を持った楽曲が用意された。

DISCOサウンドの時代はとっくに終末していた頃であり、ダンスミュージックを基本にしていたPINK LADYが新たな装いを打ち出した作品だ。
80年代初頭、アメリカのダンスシーンはブラックコンテンポラリー(プラコン)、ニューヨークダンススタイルが最先端のサウンドとして人気を呼んでいた。DISCOのようにただ踊る為だけではなく、じっくり聴くことができ大人にも対応するファッショナブルな楽曲が求められていたのだ。聴いても踊っても良しとされる楽曲をレコード会社が指定した。またレコーディングのシステムが急ピッチで変化していた時代でもある。デジタル化が進行し、打ち込みによるプログラミングがプロデューサー陣のセンスによって表現される、スタジオミュージシャンに頼っていた部分が、デジタル化が進行しプロデューサーの力がより重要視されることとなった。

ブラコンの仕掛け人QUINCY JONES / クインシー・ジョーンズがFUNK系のサウンドを打ち込みと生音でブレンドさせメロディアスな表現を展開し、時代を鋭く刻んでいったあの時代、後を追うようにBabyface / ベビーフェイス、Jimmy Jam & Terry Lewis / ジミージャム&テリールイス、Rick James / リックジェームズ、Narada Michael Walden / ナラダ・マイケル・ウォルデン、名プロデューサーが産声をあげた。


そんな時代に再結成作品をVAPから発表したPINK LADY
音のクオリティーに重点を置き、現役時代のPINK LADYよりKEYを少し高い所に設定。アメリカ発売した作品とほぼ同じ位置にKEYを設定しているようだ。
現役時代と比べると
MIEは声に厚みを増し、KEIは高音へとレンジを広げていた。それぞれ3年間のソロ活動で得た収穫なのだ。本人達もロスで歌声についての変化を当時語っていた。

  『KISS IN THE DARK』のプロデューサー、Michael Lloyd / マイケル・ロイド!

新たな作品製作『PINK LADY AGAIN』に入る前にアメリカ盤アルバムをレコーディングしたスタジオでPINK LADYMichael Lloydが再会していた。
PINK LADYの為に用意された作品は10曲、Michael Lloydが想像していた通り、デジタル化対応のレコーディングが行われシモンズ(デジタルドラム)がリズムを刻みプログラミングされた楽曲たち。解散から3年という時を経た二人がどう料理したのだろうか…

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