心安らぐ空間創り・・・
 昔の住まいに必ずと言っていい程ありましたよね” 縁側 ”
 そこにはただ光と風が存在するだけ。そこにいるだけでなぜか落ち着いてしまう、ただぼ−っと佇む空間。
 太陽の光・暖かさ、鳥の囀る声、風の音・・時には雨の滴る音。そんな空間には人間が作った音なんて必要ない。

 縁側にはもう一つ大切な役割があります。快適な室温を作り出す作用。機械的にコントロールするのではなく自然の力で・・
 夏の暑い時は外の温まった空気を軒下の影となり冷やしながら室内へ心地よい風を、冬の寒い時は冷えた空気と室内の空気との緩衝材的な役割を
 果してくれます。
 難しく考えることはありません。失われつつある先人達の知恵をもう一度見直して(思い出して)みるだけなんです。
 私が住まいの計画を行なう上で最初に検討する事、それは”茶の間的空間 ”というゆとりある間です。
 最近の住宅には茶の間の様な空間はほぼありません。それが家族間の会話・団欒を少なくしている原因のひとつではないでしょうか。
 LDKといった何かをする為の複合空間ではなく、特別に目的のない独立した間が中間に存在する事でふと寄ってしまう・
 ほっと一息できるクッションの様な役割を持っていると考えるからです。何も部屋を一つ確保することはありません。
 スペースと環境を確保するだけなんです。
 ※これは実際に住まわれてからの話とします

 私が皆さんに対し確認したい事。それは我々建築屋は皆さんの要望を聴き、そして形にしてお渡しすると言う事です。(私は”箱”と表現します)
 即ちその箱に生命(いのち)を吹き込み、色を加えるという最後の大仕事は住まう皆さんであると言う事です。
 近年の住まいに対する考え方・捉え方に大いに疑問が沸いています。あまりにも責任感がない(所在が曖昧)・自覚が足りない気がしてなりません。
 当然安全で安心できる建物を提供し、喜んで頂いている事が前提でありますが「言えば何とかしてくれるだろう」や「あそこはやってくれた」
 又は「やっていた」等といった”依存”若しくは”甘え”が住まう人達の心に巾を利かせているのではないですか?

 機械に説明書があるように家にも使う・維持するのに最低限のルールがあり、間違えたり・放置すれば必ず痛みが発生します。
 修理・復旧は依頼するとしても、トラブルの原因を知り・復元方法を選択するのは本来住む人達であるべきです。
 
住まいは皆さんの財産であり決して他人の物ではないでしょう。これは設計・工事の時点に於いてお任せにし過ぎた結果ではないですか

 私が”お手伝い”と提唱するのは主役である皆さんと一緒にこの大切な「箱」を創り上げていきたいからです。
 自ら手を加え、愛情を注げば必然と愛着が沸きます。愛着の沸く物を粗末に扱う人はいないでしょう。大切に扱う住まいは永く住まう事が出来
 永く歴史を刻み続けることでしょう。

 
難解な知識・技術的な事柄は私が責任をもってサポートいたします。もし、気に入って頂けたなら
 どうです?一緒に創ってみませんか。ゆっくりお茶でも飲みながら・・・。

↑佐賀県名産「名尾和紙」を使った障子

皆さんにとって”住まい”とは何ですか?
生活する為だけの「器」 それとも「ステイタス」・・・?

そんな単純な物ばかりではないはず
疲れた時、悩む時、のんびりしたい時に癒される、落ち着ける処
家族が集い、寛ぎ、養い、そして安心できる唯一の故郷

そんな空間創りのお手伝いをしたい


※ あくまでも私の持論です。気に障った時はご容赦下さい

 今の住まいに何が必要ですか?
 現在の住宅はあまりにも利便性や快適性・経済性を求めすぎているように思えます。
 その結果、自然の優しさや厳しさ、四季の移り変わりに無頓着に暮らしてしまい、人が本来持つ感覚までが失われつつある様に感じています。
 均一的な商品は快適性があっても心は弱くなります。また経済性に優れていても心は貧しくなります。

 古来より人間は自然と共に生きてきました。ある時は立ち向かい、ある時は受け容れながら・・・。
 コンクリートにも鉄骨にも暖かさや強さはあります。でも木の家にはゆとりがあります。ゆとりは心に豊かさと安らぎを与え、
 時にはその強さをもって厳しさと優しさを教えてくれます