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子どもの本屋ピピンのおいたち 代表 岩永光子
佐賀の地に子どもの本専門店「こすもす」が誕生して、20数年が経ちました。
店に揃えてある絵本や児童書の数々、店主の原田さんの知識とアドバイスは、子どもの本に興味のある人々や子育て中のおとなたちにとって、とても力強い存在でした。  
 ところが、その原田さんが体調を考慮され廃業を決められました。
 「こすもす」で育ってきた私たちにとってそれは一大事です。
 "佐賀の地に子どもの本屋さんを残したい、子どもたちに本を届ける仕事がしたい"という有志が集まり、ここに子どもの本屋ピピンを開業することにいたしました。
 本屋という販売業を営むわけですが、本を売ることだけを目的にするのではなく、「子どもを取り巻く読書(文化)環境を整える」「子育ての応援をする」をミッションにNPO法人(特定非営利活動法人)の取得を考えました。
 お店は、2003年3月にオープン。杉の角材をつかった床づくりから始めました。
 絵本や児童書の数々を並べて皆様をお待ちしておりますので、ぜひお越しいただきますようお願いいたします。


NPO法人として


子どもの本屋ピピン」の開業届けを出したのが、2003年の1月8日。
 それは、廃業される子どもの本専門店「こすもす」の跡を継ぎたい一心から思い立ったことです。
 そして、NPOの申請をしたのが1月27日。店のオープンが3月15日。やっとNPOの認証が4月30日に下りて、法務局に登記したのが5月14日。駆け足で走ってきました
 私たちが、なぜ、子どもの本屋ピピンを“NPO法人”にしたのか、特定非営利活動法人 子どもの本屋ピピンの設立の趣旨をご覧ください。                                              
趣旨
 読書には「自己を確立する」と「コミュニケーションを図るすべを養う」という力があります。子どもにとってアイデンティティを獲得する、自己を確立するということはおとなに成長するための欠くべからざる要素です。また、絵本の読み語りのように、触れ合うほどの近さで、洗練された言葉の響き、生命力に溢れた絵を子どもと子どもに関わる人が共有する時間は、子どもには安心を、おとなには共感という幸福感をもたらすものです。ともすると、知育のためだけを目的に読書はなされますが、本の世界にたゆたう時間は生きる力も文化を大切に思う感情も育てます。子どもの豊かな成長を願い、文化の継承を考えるとき、子どもの本屋の必要性を強く感じ、ここに特定非営利活動法人子どもの本屋ピピンを設立します。
子どもを取り巻く読書環境の整備と普及に力を注ぎ、子どもの本に関わる人材の育成にも努めます。子育て中のおとなの応援や学校での教材としての参考図書のアドバイス、思春期の子どもたちの居場所としての役目も担えれば、子どもの成長に合わせた息の長い活動となることでしょう。子どもの健やかな成長は私たちの願いです。よりよい社会の実現のため多くの人の賛同と協力の下、希望のある未来を実現することに努力します。
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