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 至心・信楽・
  欲生と

 十方諸有を
  すすめてぞ

 不思議の誓願
  あらはして

 真実報土の
  因とする

     
(現代語訳)


阿弥陀仏は本願に至心・信楽・欲生の三心を誓われ、それを私たち一切の衆生に勧めておられます。

そもそも本願は、一切衆生が往生できなければさとりを開かないと、衆生の往生とみずからのさとりを一体に誓って発された願いであり、また往生成仏できるような要素を何一つもたない凡夫を必ず成仏させる不思議なはたらきがあります。

その具体的なはたらきが三心として誓われる他力信心ですから、信心を往生成仏の実を結ぶ因とされるのです。



白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 154頁より


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