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 弥陀成仏の
  このかたは

 いまに十劫と
  ときたれど

 塵点久遠劫
  よりも

 ひさしき仏と
  みえたまふ
 
   
(現代語訳)


法蔵菩薩が修行して阿弥陀仏となり、衆生を救うはたらきをもたれるようになったのは今から十劫という、気の遠くなるような昔にさかのぼると「大経」には説かれています。

しかし、本願のはたらきによって信心が開かれてみると、実は始めのない無限の過去からすでに仏として存在されていたと見受けられます。



白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 145頁より


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