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  尊者阿難
   座よりたち

 世尊の威光を
瞻仰(せんごう)し

 生希有心と
  おどろかし

 未曾見とぞ
  あやしみし


(現代語訳)


釈尊の侍者として終始仕え、日頃の様子を最もよく知っておられる阿難尊者が、思わず座より立ちあがって釈尊の光り輝く気高い相を仰ぎ見られました。

そして、あまりにも有り難い尊いお相であると驚きの心を生じ、いまだかって一度も見たことのない尊さに、どうされたのであろうかと不思議に思われたのです。

白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 124頁より


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