(35)  七宝講堂
     道場樹

  方便化身の
    浄土なり

  十方来生
   きはもなし

  講堂道場
    礼すべし


(現代語訳)


お経に説かれる「七宝講堂道場樹」は、阿弥陀仏が説法される七種の宝石でできた講堂と成仏された場所を示していますが、これは自力の執着から離れ難い人が多いために、その心や願いに応じて仮りにあらわされた浄土です。

したがって、そこにはあらゆる世界から来たって往生する人びとが数限りありません。

そうした方便化土の浄土が設けられていることは、一切衆生を真実報土へ往生させようとされる阿弥陀仏の手だてであることを知って、敬い尊ぶべきであります。


白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 73頁より


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