(3)  弥陀成仏の
   このかたは

  いまに十劫を
   へたまへり
 
  法身の光輪
   きはもなく

  世の盲冥を
   てらすなり

(現代語訳)

阿弥陀仏が一切の衆生を救いたいという願いを発して仏になられたのは、十劫という気の遠くなるような昔にさかのぼります。

以来、その願いは実際に力となり、無限のいのちをもって今日に至るまで止むことなくはたらき続けています。

しかも、そのはたらきは光がどのような暗闇の世界であろうともあまねく照らし尽くしていくように、煩悩の闇に惑わされて真実の智慧をもたない私たちを一人残さず真実に目覚めさせてくださいます。

白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 21頁より


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