第396回 ねんぶつ讃歌
  
   平成12年 8月 24日〜

妙念寺電話サービスお電話有り難うございます。
妙念寺のインターネットのホームページを、よく見ているという
佐賀県内の方から、便りがとどきました。


そして、ご自分も念仏讃歌のページを作っているので見てほしい
とのお便りです。


66歳になられる方ですが、こんなことが書かれておりました。



念仏と共に今を生きれば、私の誕生日と葬式は、毎日
行なはれていることになる、
なもあみだぶつ。

生老病死を私があまり心配することはない。久遠劫よりこの方、
綺麗に完成されて来ている、なもあみだぶつ。


念仏さんに乗託しているはずの私に、疑いの暗雲が
すぐかかる、なもあみだぶつ。


民族や宗教紛争が世界で勃発している。
私だってその当事者であれば何をするかわからないだろう、
なもあみだぶつ。


私は浄土から念仏さんと共に、この世に仮出所している。
やがて努めが終われば我が家に還るなり、なもあみだぶつ。


念仏という生命の バトンタッチが無始劫より続いている。
私もその中に一人である。なもあみだぶつ。


本願念仏いただいて、任せっきりの私であるはずが 
尚 祈りたい欲ばかり出る、なもあみだぶつーーーーーー




このように、お念仏を讃えておられます。

南无阿弥陀仏に任せきりで良いはずなのに、ついつい欲ばかりの
心が出て、自分勝手な願いが頭を持ち上げる、その自分に、
はっきりと気づいておられます。有り難いことです。


 私たちは、長い間迷いに迷い、またこの度も、気づかずに
数多くの罪を犯し、今度も地獄にしか帰ることの出来ない原因
ばかりを作っていると気づかせていただくとき、お念仏に
出会ったお蔭で、親鸞聖人や蓮如上人、そして、数多くの
お念仏の先輩たちのお蔭で、お浄土に、初めて生まれさせて
いただけるのです。

地獄に帰るのではなく、お浄土へ間違いなく生まれさせて
いただけるのです。



そして、阿弥陀如来と同体のさとりを開かせていただき、
この迷いの世界に還って、衆生救済のお手伝いをさせて
いただけるのです。


お念仏をいただいた私は、もう仏様に成して頂ける仲間、
地獄に帰るのではなく、お浄土へ行ける、まったく有り難いことです。


まだ見ぬ阿弥陀如来の国、お浄土に思いをいたし、
ナモアミダブツのお念仏とともに、力強い生きがいある
毎日を送らせていただきたいものです。


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、8月31日に新しい内容に変わります。



          

本願寺・りビング法話へ