本気で、全力

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早起きは三文の得といいますが、NHKの深夜放送で、

朝4時過ぎから人生読本という番組があります。

この放送を録音して、後ほど聞いていますが、

先日こんな話がありました。


大分県出身で、昭和44年に亡くなられた、

後藤静香(ごとうせいこう)という方、せいこうとは、静かな香りと書く

そうですが、この後藤静香さんのお話しです。

子供の時に仏教の家庭で生活、成人してからは、

儒教、キリスト教なども学ばれて、その教えを

社会福祉を通して実践された方だといいます。

この方の生き方や沢山残された文章、それに

言葉等に影響を受けた方々が、全国に数多くいらっしゃるようです。

そうした方が、思い出を語っておられましたが、

その中の言葉のいくつかをご紹介します。

まず、本気という言葉です。


 本気   

  本気ですれば、大抵なことは出来る本気ですれば、

  何でも面白い。

  本気でしていると、誰かが助けてくれる。

  人間を幸福にするために、本気で働いているものは、

  みんな幸福で、みんな偉い。  

 

次は、全力という詩です。

  全力 大関の相撲、名優の芝居、

  幼稚園の運動会、見ていると涙が出る。

  全力があまりに神々しいからである。

  はちきれるほどに熟したスイカの美しさ。

  咲けるだけ咲いた野菊の美しさ、

  全力は美である。

  力いっぱいのあらわれは、何でも人を引き付ける。 

   


          こうした詩です。

  

大分県の出身である

後藤 静香(ごとうせいこう)さんは

昭和44年 84歳で亡くなられた方ですが、

その教えは現代にも生きているようです。

ここで、もう一度、繰り返しますと

 本気

   本気ですれば、大抵なことは出来る

本気ですれば、何でも面白い。

  本気でしていると、誰かが助けてくれる。

  人間を幸福にするために、本気で働いているものは、

  みんな幸福で、みんな偉い。

この詩の中にある、人間を幸福にするために、

本気で働いているものは、みんな幸福で、

みんな偉い。

自分のためだけに、頑張っている人ではなく、

人間を幸福にするために、本気で働いているという言葉に、

この後藤さんという方は、阿弥陀如来さまのことを

良く勉強されている方ではないかと、感じました。

子供のころに、お寺でお説教を聞いた方ではないのか。



すべての人を残らず救わねばおかないという阿弥陀如来の願い。            

その願いに生きるように、自分で出来ることを

精一杯頑張られた方だろうと味わえます。

私たちも、お念仏を称えながら、本気で、

全力をだして、生活させていただきたいものです。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

次回は、4月17日に新しい内容に変わります。

                         ( 平成 9年 4月10日〜 第220回 )