第1171回 信心の利益

 
平成27年 7月9日〜

「妙好人のことば」 という本を、白川晴顕先生がお書きいただきました。

その中に、信心の利益について 

 信心が具わったならば一体どうなるのか、
ということは換言すれば「信心の利益」ということです。


現在、世界には数多くの宗教がありますが、「利益」を
説かない宗教はありません。
宗教である以上、必ず「利益」を説いています。

そして一般の宗教、中でも新興宗教等では「利益」を表に出して
人を勧誘する手段としているものが目立ちます。

そうした中、浄土真宗では、「利益」について聞かれることが

あまりないのではないかと思います。
法話でも「利益」について語られるご講師は少ないということを
私自身、感じております。

しかし、親鸞聖人は数多くの「利益」を私たちに示しておられます。
親鴛聖人は書物の随所に「信心正因」、いわゆる阿弥陀如来の
本願のはたらき一つにすべてをまかせる信心こそが
浄土に往生する因・タネであり、何よりも大切であるということを
強調していかれました。

そして、「信心」を勧められたところには必ずといっていいほど、
「信心」が具わったら一体どうなるのか、実はその「利益」も

示しておられます。

      
本願寺出版社 妙好人のことば 信心とその利益 より

         


           私も一言(伝言板)