第1142回 相手のよろこびは 私のよろこび〜

 平成26年 12月 11日〜

相手のよろこびは 私のよろこび

君が友だちと一つのケーキを二つに切って食べるとき、
友だちが大きい方を取ったとします。

君は「大きい方を食べたかったなあ。損した」と思いますか。

「大きい方を取ってくれた。良かった」と思いますか。

君が「損した」と思うなら、それは友だちが大きい方を
食べたせいではなく、「ケーキが食べたい」という君の欲の心のせいです。

 インドでは昔から、お布施といって、家にたずねてくるお坊さんに
お金や食べ物をあげる習慣があります。

これは、「あげる」ことで自分の欲を手放し、穏やかな心という
大切なものを「いただく」行為なのです。

 君も生活の中で、「あげる」練習をしてみてはどうでしょう。
「あげる」のは、お金やモノでなくてもかまいません。

お母さんの手伝いでもいいし、誰かに笑顔で話しかけることでもいいです。
相手が喜ぶことをしてみましょう。
そうすれば、「損した」でなくて「良かった」と思えるようになる
かもしれません。
                            {まえだ すみよ}

          親子で読める「ほとけさまのお話」より

 

         


           私も一言(伝言板)