第1137回 地獄と極楽 〜遠い世界ではなく 身近に〜

 平成26年 11月 6日〜

「地獄」は 自己中心的な人がつくる世界

地獄にはたくさんのごちそうが並べられたテーブルがあり、
地獄の住人はそこで食事をしようとしています。

しかし、箸の長さは一メートル近くもあります。
住人たちは著が長すぎて食べ物を口に入れることができません。

彼らは「箸が長すぎる」と不平を言ったり、「お前の箸が邪魔だ」
と文句を言って、結局一ロも食べることができません。

 一方、極楽にも同じようにごちそうのテーブルがあり、
みんな一メートルの箸を持っています。
住人は、長い箸で互いにごちそうを食べさせてあげています。
みんなにこにこしてうれしそうです。

 地獄と極楽は、遠い世界の話ではなく私たちの身近な風景です。

地獄は他の人のことより、自分のことだけを思う自己中心的な人が
つくっている世界。
極楽は、他の人のことを自分のことより先に思うことができる世界。

さて、みなさんはどっちの世界に住んでいますか。
                          (ますだ すみよ)

             親子で読める「ほとけさまのお話」より


         


           私も一言(伝言板)