第1086回 失敗のない人生 ~豊島学由師のご法話~

 平成25年11月14日~

豊島学由先生のお書きになったものを読み返していましたら、
「蓮如上人と赤尾の道宗」 という冊子にこんなところがありました。

なんで道宗さんを紹介する気持ちになったかというと、

私自身、真宗を自分の都合のええように解釈しようとする心が
うごくからです。

どうしても、自分の都合のええように怠け心を弁護するような
理屈をつけてしまうからです。

真宗は、怠けてもええという教えじゃないはずです。
ご報謝の生活は、ときには積極的な行動を伴います。
そういうことをいうためには、怠けるということは許さないのです。

銀行強盗をやるための研究に一生懸命な人は怠け者というのです。
二晩も三晩も寝んと一生懸命やっても怠け者です。

何にも出来ずに寝とっても、お世話になるなあ、ありがとう、
おかげさんでと、そういう言葉を言うてなさる病人は精進の人です。
そのへんが、どうもあいまいでね。

世間でバタバタやってることが精進 ?
そんなことありません。
もうけることだけが精進ではないですよ。

やった効果をもとめてる人は、こりゃもう精進ではないですよ。
仕事をしているだけです。
一生懸命やるという面においては、修行も事業も似たとこあります。

けど、違うところは、事業はやった効果をもとめます。
そやから、効果があがらなんだら、事業は失敗におわるんです。

人生も事業化すると失敗するんですわ。
失敗するということは 無駄にするということです。
むなしくすごすということです。

人生を修行と心得るひとは、たとえどんな生き方であろうとも、
その人の人生に失敗がないんです。

仏法て そんなことだと金子大栄先生がよくいうておられました。

 蓮如上人と道宗 豊島学由 師 p27

どうか お念仏の生活で 失敗のない人生を 送っていただきたい
ものです。

 妙念寺電話サービス 次回は 11月21日に新しい内容にかわります。



         


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