私が初めてキャバリアと言う犬種を知ったのは、10年以上前、『全犬種カタログ』なるぶ厚い写真雑誌だった。これには参った。なんて可愛い犬なんだろう。
 大きな丸い瞳にウェーブの長い耳、この愛らしさは私の脳裏にストレートに飛び込んできた。
 しかし、生身のキャバリアを見かけることはなく月日は流れる。その間に私は結婚と言う人生の一大イベントを迎え、夫の家に嫁入りした。夫の家も実家も犬・猫を飼っていたので、ペットと暮らすのはごく当たり前のことであった。
 3年後私達の家が建った。夫と二人だけの家である。コウノトリもなかなか来てくれないので、二人で気ままにやって行こうと考えていた。
そんな平穏な日々の中で、じわじわと『犬と暮らしたい』気持ちが募ってきた。
 しかし、ここで作戦を練る必要があった。夫が猫派だったのである。私は猫が嫌いではないが、一緒に生活するなら、いつ何時も『へィ!ご主人様お呼びで〜』とくっついてくる犬に軍配が上がっている。何とか丸め込まなければ・…夫には泣き落しも効かないからなぁ。
 案の定、ペットショップを覗くと猫に吸い寄せられる夫を引き戻したりしていた。
 とにかく毎日毎晩呪文のように『犬を飼おう』とささやき、催眠作戦を続けた。
 妻への愛の深さか、単にうるさくてあしらわれたのか、この作戦にまんまと乗せられた夫は情報収集にも協力的になった。
 最終的に何犬種か候補が挙がったが、室内飼い、体の丈夫さ、トリミングの手軽さ、連れ回り易さ等の条件をクリアしたのがキャバリアだった。
 もちろん色々調べて、心疾患、目の病気等キャバに多い疾患や抜け毛のことも頭に入れての決定だ。しかし、病気等にあまり神経質になっても・・・と思った。人間でも動物でも、生きているからには、病気も怪我もする。健康にこしたことは無いが、年を重ねれば避けて通れない問題だ。万が一不自由になっても愛情は変わらないと自信がある。・・・と、こんなこと言っていること自体神経質かな。それに抜け毛も、短毛だから抜けないわけではない、反ってパラパラ落ちるからね。動物に抜け毛はつきものだから、コロコロ(粘着シートのローラー)片手に掃除すりゃー済む事。こんなこと言ってるけど、ママは家事の中で掃除が一番嫌いなのだ。しかし、良い所も悪い所も踏まえたうえでも、キャバリアには魅力を感じた。
 めでたく私の思惑通りに事は進み、ウキウキと実行に移る事になる。
ちなみに候補に挙がったのは、ゴールデン、ラブラドール、コーギー、イングリッシュスプリンガーなどであった。

 キャバリアを探し始めた頃は、まだ家にはパソコンがなかった。故に情報は本と、通りすがりに立ち寄るペットショップであった。私たち夫婦は夫の休みと言えば、あちこち出歩いていたから、近県のペットショップまでシラミ潰しに寄り、ブリーダーも探した。
 私の考えとしては、可愛い盛りの仔犬自身だけを見るのではなく、親犬も見て決めたかったので、できればブリーダーの方から入手したいと考えていた。その頃、私の住む地域(九州・佐賀県)では、まだ珍しくなかなかキャバリアにお目にかかるチャンスがなかった。本で知ったブリーダーを訪ね、福岡や熊本へ行くことが多かった。私は車の運転が大好きなので、片道2〜3時間の距離なんて苦痛ではなかった。もちろん目的地には憧れのキャバが待っているのだ。可愛い顔して、フレンドリーに群がってくるキャバは、私たちを虜にした。
 キャバリアにぶちゃいくな子は殆どいない。カラーの入り方や配分、顔型、骨格個体差は色々だが、どの子もお世辞抜きに、可愛いか綺麗かに値している。私は丸顔童顔タイプが好みだ。
 あるブリーダーさんの所で御懐妊中の、好みのタイプのキャバちゃんを見つけた。他にも妊婦キャバちゃんがいて、ブレンの女の子が生まれたら又見に行くことにして帰路に着いた。
 後日、死産、雄ばかり生まれたと連絡をもらい、あてが外れてしまった。縁がないのかと待ちくたびれて諦めかけた頃、よく行く郊外型スーパーのペットショップに立ち寄った。すると、「キャバリアK.C.S」の張り紙が・…
 お店の方に聞いてみると奥から・・・・ちっちぇーっ!!
おもちゃのようなキャバを連れて来てくれた。来たばかりでまだ、表に出してなかったとの事。丸顔にこぼれ落ちそうな大きな目、もぉーっ!なんてPRETTYなんでしょう!尻尾をぶんぶん振って私の身体をよじ登り、必死に顔を舐めに来る。お腹を見たら、オチンチンは付いてない!即決!!
 とりあえず、表に出れば売れちゃいそうだと思い、手付金を渡し、翌々日夫の休みの日までキープしてもらう約束をした。
 運命の日がやってきた。ヘソクリを握り締め、早々にお店へ・…夫も一目で気に入り、そのまま抱いて連れ帰った。(ちなみに体重は1.6キロ)

 このやっと出会えたキャバリアこそ、我家のキャバリア1号・モカなのである。モカとの生活が始まり、この愛らしさに加え、賢さ、人間臭さ、愛情深さ、優しさ、にあふれている。まさに癒し系犬だった。それにお笑いの心も兼ね備えているので、ホントにキャバリアを飼って良かった。
 一方、猫派だった夫は、すっかりモカに魅せられ、モカが来てからは親ばか・キャバラーと化してしまった。 めでたし、めでたし。 
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今日からここがあたしのお家ね
生後3ヶ月になった私
かわいいでしょ
キャバリアへの道
1号探しの旅
ここから私たちとキャバリアの縁が始まった。
最初にペットを飼おうと思った時の事って憶えてる?