モカを迎えて1年が経ち、又、私はうずうずしてきた。今度はトライのキャバが欲しくなってきたのだ。キャバリアの魅力をモカで十分理解してしまった。それにキャバリアを飼っている方とお友達になって、カラーの違う子を多頭飼いされているお宅もあり、影響されてしまった。
 2頭連れて外へ出れば目立つだろうとか、もう1頭増えたら・・・・と頭の中でシュミレーションをしてはニンマリしていた。既に飼う気満々である。
 他に理由をあげるとすれば、モカ独りをケージに入れて留守番させる機会も少なくなかったからである。留守番をさせた後は、帰るなり、「ちょっとぉー、何アタシだけおいていってんのよぉー。ざけんじゃないわよっっ!」とでも言ってるかのようにウガウガ言いながら、二足歩行し絡んでくる。ちょっと相手したら、「あら、アタシ今までなんか怒ってた?」と手のひら返したようにご機嫌になる。やはり、寂しさを感じてる故の態度だろうと思っていた。
 それに私自身の本音も加えると、もしも、モカに万が一のことが起きた時のことである。犬の寿命は十年程度である。長生きしたとしても人間の寿命よりはるかに短い。
考えたくはないが、きちんと看取って上げるのも、必ずやって来る現実なのだ。
その時に、もう1頭いてくれると・・・・と思うのである。先に逝ってしまう子の代わりではなく、一緒に哀しみを癒す同士がいてくれれば・・・そんな様々な思いがあり、2頭目を探すことにした。気ままな子無しの専業主婦の私にとって犬の多頭飼いは大変なことではない。
 もう1頭、妹分を増やすか、お婿さんを増やすか、考えるだけでバラ色の未来の予感がする。後は、トライのキャバに巡り会うチャンスを待つだけだ。

 そのチャンスはあっけなく訪れた。お盆休みで帰省した妹とぶらっとドライブにでも出かけようと言うことになった。夫はサービス業なので世間のお休みの時は、多忙になる。つまり、盆正月にGW、日祝日は私は放っておかれる。ちょうどいいタイミングだったので大分、熊本辺りにでもと漠然と目的地を設定し出かけた。あえて一般道を利用して走ると、1枚のある犬舎の看板が目に入った。実は妹も私もこの看板は気になっていたので、ちょっと福岡県の甘木市までコース変更をした。
 そこにまだ生まれて間もないトライとブレンの子がいるとのことだった。(その頃はまだ自宅においてあったので見れなかった。)
 子犬の成長を待ち、夫と見に行った所、文句なしに決定した。雄と雌の2匹のトライがいたが、雄は既に話が決まってたそうなので、妹分を迎えることにした。
 これは縁としか言い様がない。ふらっと立ち寄った所で出会った子、それがアリスである。こうして、夏の残暑もまだ厳しい9月の初め、夫とモカと一緒にアリスを迎えに行った。


私達はうれしくて仕様がなかった。モカはいったいどう思っただろう。
 今日はパパとママと車でおでかけだい!ヤッタ〜!
ママ、なるべく遠くへ行くのよ。ちょっとやそっとで帰るなんて言うんじゃないわよ。ドライブ最高〜!ママってばなんて運転上手いの!やっほぉぉぉぉ・・・・・
あら、パパ寝ちゃってるよぉ。あたしもちょっと寝るから着いたら起こしてね。

 ここはどこ?何か皆「わんわん」言ってるけど、あ〜これが犬なのね。
え!?アタシも犬?あれ、ママ何持って来てンの?
 ちょっとなんなのよっ動いてんじゃないっ!あんた、何者よっ!名前くらい名乗んなさいよっ!!パパーっ、何とか言ってよぉ・・・・。
 パパってば何デレデレしてんのかしら。おまけにあたしを片手で抱いて、この小さいのも抱いてるわ。失礼しちゃうわ、ちゃんと両手で抱きなさいよ。
 おいおいおい!その子両手で抱いて、あたしを下ろすんじゃないわよ。
 
車の中では、ママの方に行きたかったけど、ハンドル握ってるからダメだって。
途中でパパはアタシのご機嫌取ろうとソフトクリーム買ってくれたけど、腹立ってたから、意地でもパパのは食べなかったわ。
 でも食べときゃよかったー。パパの無くなる位にかぶりつけばよかった。あたしのハンガーストライキって反抗手段としては損なだけかしら・・・・
あんまりむかつくから、完全無視するわ。もう,アタシの事誰だと思ってんのよっっ!!
これがモカとアリスの出逢いだった。
その後どうなったかと言うと‥・・・一方的にヤキモチを妬くモカにアリスは執拗にくっついて回った。モカがいくら逃げても、アリスは遊んでもらってるとでも思っているのか、全然めげない。結果、モカが根負けし、アリスがくっついて来ても逃げなくなった。こうして、翌日には仲良し姉妹となる2匹の夜は更けて行った。
あたちアリスよ
よろちくね
今まであたしの一人天下だった
のにぃー

あ゛ー超ぶるぅだわー!!
うだうだ・・・
2号襲来
ひっくり返ると
パピヨンになるんだよ
1998年9月7日 はれ
モカの日記
いよいよアリスの仲間入り!
モカはおねぇになれるんだろうか?!
ぶーたれ
カワイイあたしが
こんな顔しなきゃならないなんて、あんたたちのせいだからね!