ライオンとネズミ(イソップ童話より)
| いつじゃいろ。 | ある日のこと。 |
| ライオンの昼寝ばしとっとけ、ネズミの1匹来てから、ライオンのごちゃーの上さい乗った | ライオンが昼寝をしているところに、一匹のネズミがやって来て、ライオンの体の上にのぼりました。 |
| 「毛のふさーふさして、がばいきしょくんよか」 | 「毛がふさふさして、とっても気持ちがいいや」 |
| ライオンのごちゃーの上ばすいとっごとなったネズミはきょーきんごとなってかけまわった。 | ライオンの体の上がすっかり気に入ったネズミは大喜びで走り回りました。 |
| そいぎんた、ライオンのおずんで、ネズミば捕まえた。 | すると、ライオンが目を覚まして、ネズミを捕まえました。 |
| 「おいの昼寝の邪魔ばすってん、えらいのぼせっとっな」 | 「オレの昼寝の邪魔をするとは、いい根性しているな」 |
| はらかいたライオンはネズミばいちくおーでした。 | 怒ったライオンはネズミを食べようとしました。 |
| 「昼寝の邪魔ばしゅうでてん思うとらんやったと。ごめってくんしゃい」 | 「昼寝の邪魔をするつもりはなかったのです。どうか許してください」 |
| ネズミはにゃーてことわけゆーたばってんが、ライオンはごめってくれん。 | ネズミは泣きながら謝りましたが、ライオンは許してくれません。 |
| 「おいばごめってくんさっぎ、いつじゃいきっと恩ば返すけん」 | 「わたしを許してくださるなら、いつかきっと恩返しをします」 |
| ライオンは「恩ば返すてや?わがんごたっこんぴーに何のでくっか」とわるーたばってん、必死に命乞いすっネズミの段々かわいそうかごとなってきたけん逃ぎゃーってやった。 | ライオンは「恩返しだと?お前みたいなちっぽけなやつに何ができる」と笑いましたが、必死に命乞いをするネズミが段々かわいそうになってきたので逃がしてやりました。 |
| そいから何日じゃい経って、ライオンは人間の仕掛けた罠にかかってしもうた。 | それから何日か経って、ライオンは人間が仕掛けた罠に捕らえられてしまいました。 |
| ライオンはがっぱい力ばじゃーて逃ぐーでしたばってん、ばたぐるーぎばたぐるーがと縄のごちゃーにくいこんでくっ。 | ライオンは力を振り絞って逃れようとしましたが、もがけばもがくほど縄が体にくいこんできます。 |
| ライオンは苦しゅーして、何度でんおらんだ。 | ライオンは苦しさのあまり、何度も叫びました。 |
| そいぎそけ、いつじゃいろのネズミの来て、とがった歯で縄ば噛み切ってくいた。 | するとそこへ、先日のネズミが現れて、そのするどい歯で縄を噛み切ってくれました。 |
| 「助かったよ、ありがとう」 | 「助かったよ、ありがとう」 |
| 何度でん頭ば下ぐっライオンにネズミはこがんゆーた。 | 何度も頭を下げるライオンにネズミはこう言いました。 |
| 「こん前、あさんはおいのごたっこんぴーに何のでくっかてわるーたばってんが、ネズミでんちゃんと恩ば返しゆってわかったろー」 | 「この前、あなたはわたしのようなちっぽけなやつに何ができると笑いましたが、ネズミにだってちゃんと恩返しができることがわかったでしょう」 |
| ライオンはちゃーがつーして何でん言い返しえんやった。 | ライオンは恥ずかしくて何も言い返すことができませんでした。 |
| (こいでしみゃー) | (おしまい) |
2003.11.13