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「佐賀弁で読むイソップ童話」

すっぱいぶどう(イソップ童話より)

(あぁ、ひだるかー) (あぁ、お腹が空いた)
腹んへとっきつねの歩きよったぎ、がばいうまかごたっぶどうの枝から垂れさがっとっとけ、通りかかった。 お腹を空かせたきつねが歩いていると、おいしそうなぶどうが枝から垂れているところに通りかかりました。
(がばいうまかごったぶどうやんね) (なんてうまそうなぶどうだろう)
きつねはどがんじゃいして、ぶどうば取ろうで、爪立ったい、とんびとんびしたばってん、どがんしてでん取っことのできんやった。 きつねはどうにかしてぶどうを取ろうと、爪先立ちしたり、飛び跳ねてみたものの、どうしても取ることができません。
(取いきらん) (取れない)
ちょっとばっかいしてから、じーっとぶどうば眺めよっきつねがゆーた。 しばらくして、じーっとぶどうを眺めていたきつねが言いました。
「ふん、あがんぶどううもーなか。まーだ、しゆーして、食われん」 「ふん、あんなぶどうおいしくないや。まだ、すっぱくて、食べられやしない」
ぶどうば睨みつけて、そんままどこさいじゃい行ってしもうたて。 ぶどうを睨みつけると、そのままどこかへ行ってしまいました。
(こいでしみゃー) (おしまい)

1999.06.11