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佐賀弁講座その30

今回は作者に送っていただいたメールを中心に進めていきたいと思います。


横浜在住Mさんの場合(1)

実家が佐賀で、大学を福岡、現在は横浜で就職されているというMさんは、たまに佐賀弁がぽろりと出て、周りの人に不思議な顔をされるそうです。

たとえば、「ほうきで掃わく」

佐賀弁では、「掃く」が「掃わく」となります。

また、「玄関を掃いておいて」という場合は、「玄関ば掃わいとって」となるのですが、佐賀弁では「ア」「イ」と続く二重母音は「ヤー」と長音化しますので、実際使う時は、「玄関ば掃やーとって」となります。


横浜在住Mさんの場合(2)

前述のMさんは大変親切な方で、わたしが「ほうきで掃わく」をこの講座で使いたいとメールを出したところ、別のネタを書いた返事を送ってくれました。 メールの文面のまま、ご紹介しますね。

僕の父親が、兄と親子喧嘩した際、兄が父に口答えした時、使っていました。 要は口答えするな!との意味でしょう。口論になって、相手が何か言うと有無を言わさず「うんがー、こくと!」(うんがー:貴様  こくと!:喋ると!)とこうなるわけです。

わたしの父が使う場合は、「うんがー、こくと!」ではなく、「うんがーなんてこくきゃー」となります。

Mさんは佐賀県東部の出身ということで、同じ佐賀でも若干違いがあるようです。

Mさんのメールにはもう1例書いてありました。

おしっこをしたくてしょうがないのに我慢している時

これは、その我慢の状況によって、使い方が違うみたいです。

まだまだ我慢できるとき

「小便のひっとずごた。」(作者注:小便がでてしまいそうだ)

限界が近づいてきた時

「まいかぶっ」(作者注:おもらしする)

「まいかぶっ」というのは初耳でして、わたしの周りで使われるのは、「まいかぶっ」ではなく「しかぶっ」です。

いやはや、佐賀弁も奥が深いものです。


M子さんの場合

佐賀県に住んでいる方からも、メールをいただくことがあります。

次の例は長崎県との県境にお住まいというM子さんの場合です。

私は、去年の四月まで福岡で働いていたのです。

佐賀弁ではなく、私の土地独特の方言かも知れませんが・・・・

猫が毛糸等にじゃれる事を「たまとる」と言うのです。で、私の家に飼っている猫の事を話してて「昨日、家の猫が編物してたら、毛糸に、たまとったとよ。」と言ったら、何?言ってるのこの人という顔をされました。

これまた初耳でありました。「じゃれて暴れる」という意味の佐賀弁には、「ぞーぐいすっ」がありますが、「猫が毛糸等にじゃれる事」という状況に限定した佐賀弁は思いつきません。

佐賀県も狭いようで、使われている言葉はさまざまだなと感心した次第です。



Mさん、M子さん、メールどうもありがとうございました。


1999.03.08

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