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佐賀弁講座その11

今回は、今までと違うパターンで佐賀弁を紹介したいと思います。

佐賀にはサガテレビという民放テレビ局があります。

このサガテレビが、佐賀方言をふんだんに使った佐賀にわかで自社CM「にわか劇場」を作成し、昨年佐賀県内で大変話題になりました。 視聴者の反響を受けて、サガテレビでは「にわか劇場」の作品を募集。 「ためになる佐賀弁講座」を主宰するほどのわたし、もちろん応募しました。

しかし、地方局の担当者ではわたしの才能を見抜くことができず、応募した作品は採用には至らなかったのでした。

思い出すたび口惜しいから、ネット上で公開することにしました。1年以上経ってやっと日の目を見る作品です。


主婦の会話

鄙にはまれな高級スーツを着た婦人(婦人A)が歩いている。 そこへ近所の人(婦人B)が通りかかる。


婦人B「きゅうはえらいしゃれとっやんね。どこさいじゃい行きよんさっと?」

婦人A「婦人会の総会のあっとよ。あたい会長ばしとろうが。そいぎ、急ぎよっけん」


婦人A、婦人Bに会釈をして去っていこうとする。

婦人B「○○さん、背中にクリーニングの札のついとっよ。」

婦人A「ほんなこてね。すまんばってん取ってくれんね。」

 

婦人B、婦人Aの背中についているクリーニングの札を思い切り引っ張る。

ビリッ

婦人B「あら、きしゃぶれた。」 


メカ音痴の夫

夫はかなり年配でメカ音痴。今夜は三夜待ちで、夫はほろよい加減で帰ってくる。

夫「今、帰ってきたぼー」

妻「ありゃ、きゅうは早かったね。」

夫「きゅうは銭形平次ば見らんばけん、はよう帰ってきたくさ。」

♪おーとこだったら、ひとつにかぁけるぅ〜♪

夫、銭形平次の主題歌を口ずさみながら、よっこらしょとテレビの前に座る。

リモコンの電源ボタンを押すが、電池が切れているのか、メインスイッチがOFFになっているのか、スイッチが入らない。

夫「ありゃ、つかんじゃっか。」

夫、繰り返しスイッチを押すが、スイッチが入らない。何度も押してみる。

が、やはり電源は入らない。

もうすぐ8時、「銭形平次」が始まってしまう。夫、ちょっと焦り気味に妻に向かって

夫「おーい、リモコンのうっかんげとっちゃー!」


魚嫌いの夫

風呂上がりの夫、汗をふきふき、茶の間にやってくる。


夫「あー、よかお湯やった。」

妻に向かって、

夫「きゅうのしゃーは何こ。」

ちゃぶ台の上にはいわしがのっている。

夫「なぁんか、いわしじゃっか。おいは魚はちゃーしか食わんぼ。」

妻「そいばってん、ちゃーよい、ごちゃーにはよかとよ。」

夫「おりゃ、青魚は食わんて、いつでん言いよろうが。もう、めしはよか。ぬっ!」

夜もふけて・・・・・・夫、布団の中で

夫「やっぱい、ひだるかぁ。」


蜂の巣

子供たちが一点を見上げ、騒いでいる。そこへ男が通りかかる。

男「あさんたち、なんばしよっかい。」

子供「おんじさん、あすけ、はちの、巣ば作っとっちゃん。」

男「ありゃ、ほんなこつ。よし、いっちょ、おんじさんがうっちゃかしてやろうだい。そこんにきから、棒のごたっとばたんねてきござい。」

子供の一人が棒を探してくる。

男、棒で蜂の巣をつつき、うまい具合におとす。が、落ちた蜂の巣から蜂が男の方へ飛んでくる。

男「うわぁ、こっちゃいはちきたぁ」

1998.11.19

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