もっともらしく、大衆を欺罔する、「新学力論」

文部科学省のお役人様
「学力の構成要素」は「関心・意欲・態度」、「思考・判断」、「技能・表現」、「知識・理解」でありゃしゃいます。知識や技能の獲得は、関心・意欲・思考などと切り離してできるものではあらしゃいません。興味・関心が喚起されて、生徒さんにとって必要性が実感できた時に初めて知識が獲得されるのでおじゃりまする。

貧乏な親A
それはそうかも知れまへんけどね。例え関心や興味がのうても、身につけなあかんことって有るのんとちゃいますか。そりゃ、関心や意欲があるにこしたことはおまへんけど。「興味や関心」は学びには「十分な条件」であるかもしれへんけど「必要な条件」とはちゃうのとちゃいます。
例えば、掛け算の意味や九九なんかは、子供の関心に関係なく覚えこませとかんと社会生活送れませんで、ほんま。たとえ送れても絶対悪いヤツに騙されて首括らんとアカンようになりまっせ。「繰り上がり」のかけ算も絶対理解、習得させんとね、関心や興味とは関係なしに。 「位取り記数法」なんかもね、当然。

文部科学省のお役人様
そんなもんは「四つの観点」から見れば「学力」ではあらしゃいません。そんなんは「狭義の」学力ではあらしゃいますけど、「本物」ではあらしゃいません。

貧乏な親B
ワテらがガキの頃は、分かるまで学校に居残りさせられてましたでぇ。漢字なんかも。やたら難しい漢字も覚えさせられましたでぇ。まあ漢字くらい読めへんと新聞のテレビ覧もよめんわな。投書欄に自分の意見載せるなんて夢のまた夢でんな。漢字を満足に読み書きできへんと、やっぱ損するのとちゃいますか。

進歩的文化人様
分かるまで居残り指導なんて、それは君「詰め込み」教育といってだね、不登校や、少年犯罪の原因なんだよ。分かるかね、労働者の諸君。それにそんなことをしていたら君、とてもエライ労働者である先生様達の余暇の時間が潰れてしまうだろ。君たちのような下層の人間が「聖職者」様に対して生意気な要求をするモンじゃないよ。分かるかね、大衆諸君。

貧乏な親B
聖職って、先生様はボンサンや神父さんと同じ「宗教家様」やったんや。

文部科学省のお役人様
興味や関心がなければ、学ばせる必要はあらしゃいません。「生きる力」を身につければおよろしいんでおじゃる。

裕福な親
そんなに「狭義の」学力をつけたいのなら、塾に通わせればいいざますよ。塾にお通いになってる方はホントに沢山いらっしゃるざます。塾は、役に立つ学力を付けてくれるざますよ。高度な学力を身につけるためには進学も大事ざますし、塾は有名進学校の入試にも有利ざます。

貧乏な親B
ワテとこは塾にやる金もないし・・・。そうかというてあのアホガキの興味や関心で勉強してたらろくな人間にならんような気ーもするしね。

進歩的文化人様
「九九を全部覚えるまで残す」なんて、もってのほかだよ君。まして覚えられないと「小突く」などという暴力はいけません、暴力は。「興味や関心」がないと言うことも個性なんだし、やはり子供の自主性に任せてね、あるがままを全て受け入れてやればいいんだよ、きみ。それと、「学歴」なんて関係ない関係ない(君たち庶民には、ふふふ・・・)。

文部科学省のお役人様
知識を詰め込まれたひとより、掛け算が出来ない人の方が幸せであらしゃいます。生きる力があらしゃいますから。

貧乏な親B
アホはアホのままでエエちゅうこっちゃね。それに、進歩的文化人様も「勉強勉強」いうてたら、子供が不良になるちゅーし。学歴にあんましこだわってると、子供が犯罪犯すようになるちゅーって警告してはるもんな。
それに、お役人様も「生きる力」は基本的な「学力」なんか関係なしに達成できるちゅーてはるし。

貧乏な親A
どこまで続くぬかるみぞ
文字も読めずに生きよとは
九九も出来ずに生きよとは

根拠も示さず文化人
犯罪・不良の原因を
詰め込み主義にあるという

アホな国民量産の
愚民化政策断行し
明日の日本をダメにする

***
前・教育課程審議会会長で代表的右派文化人の
三浦朱門は、『ゆとり教育』を「非才、無才には、せめて実直な精神だけを養ってもらえばよいということだ」と説明した。早い話、まともに機会も与えられないまま「無能」だの「低能」だのというレッテルを貼られた上、お偉いお方様達に「黙って我々のいうことを聞いていればいいんだよ、実直に」と言われてしまうわけだ。
考え方が対立しているはずの、左右両翼のお偉い様方が手を携えて「ゆとり教育」を推進しようとしているのは果たしてなぜか。



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