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潟Eルトラ・ヴァイヴ
ビクターエンタテインメント


PINK LADY / ピンク・レディーを音楽性という側面から語られる場合、フリマネをする子供たちから人気の火がつき、歌詞の世界ではファンタジーの世界を突き進んで‥・という、『時代を象徴したトップアイドル』的なパターンがほとんどであった。

アメリカ進出の頃から、PINK LADY自体が音楽的な変貌を開花し、後期の楽曲が見直されるようになったこともあるにはあるが、やはりサウンドを中心とした音楽的側面からのPINK LADYに光をあてることを世間が見過ごしてきてはいないだろうか?

PINK LADYがデビューした頃、日本の音楽界では『歌謡曲』というジャンルが、横網級の存在を占めていた。

PINK LADYは、デビュー当初より大胆にも海外の音楽をふんだんに取り入れ、DISCO、SOUL、ROCK、FUNKがミクスチヤーされ、時に多民族的なフレーヴァーが見え隠れする要素もある。

PINK LADYの音楽には、国籍や文化といったものが無機質に見えてくる。そんなサウンドに乗せて二人が奏でるボーカルワークは、
声質が違うからこそ産み出す事ができた『厚みのあるユニゾン』であったり、声と声をぶつけあう事で黒人女性コーラスグループに刺激されたであろう『二人のハーモニー』が、PINK LADYの武器である。

アメリカを始め世界中でディスコミュージックが盛んであった頃、日本にPINK LADYというガールズグループが誕生した。たった4年7ヶ月の期間にPINK LADYが発表した作品の数々、洋楽からの洗礼を受けていたであろう楽曲たちを、『パクリ』という表現では認めることができないはずだ!

ここでは、PINK LADYの楽曲をいくつかセレクトして、いかに料理されていたのかを確かめてみたい。

しつこいようだがこのページは、パクリ発見コーナーだとか、オリジナリティーに欠けるといった内容ではない。70年代はまだまだ歌謡曲と演歌が日本の音楽シーンを支えていた時代。そんな時代にDANCE DIVASを掲げてスパンコールを身にまとい日本デビューした後に、たった2年目でアメリカの地で歌い踊ることを平然と成し遂げたPINK LADYの楽曲を、当時海外アーティスト達の作品と聴き比べながら、
いかに日本発のPINK LADYがワールドワイドなフレーヴァーを音楽面で魅せていたかを検証してみたい。

きっと調味料は『洋楽テイスト』がふんだんに使われているはずだ!ご賞味あれ!

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