第1148回 傷つける言葉 〜言葉は大切に使いたい〜

 平成27年 1月22日〜

人は口の中に斧をもっている

斧という道具を知っていますか。
マキ割りをしたり、木を切ったりするときに使う刃物です。


そんな大きなものは、口の中には入りませんよね。
でも、お釈迦さまは、人は口の中に斧をもっていると言われます。
なぜでしょう。

 それは私の話す「ことば」が、使い方によっては、
人の心を傷つける道具になるからです。

友だちに言われた一言で学校へ行けなくなった子がいます。
会社で言われた一言で、死ぬ事まで考える人がいます。


 「ことば」の「斧」で、人の心を切ってしまったのです。
この「斧」はどんな人間でも持っていて、いつ飛び出してくるか
わからないのです。

 人の心を傷つけ、自分自身も傷つける「斧」を持っているからこそ、
言葉は大切に使いたいですね。

                          (たつお いちよう)
  
       親子で読める「ほとけさまのお話」より


         


           私も一言(伝言板)