第1135回 あなたを仏さまにする 〜放っては おけずに〜

 平成26年 10月23日〜

 私のことをほうっておけないアミダさま

 裏庭の紅葉の木に、メジロが巣を作りました。
寒い日も雨の日も、夜も決して巣を離れず、卵をあたためていました。

 ヒナがかえってからも、親鳥は餌をくわえて飛んできます。
ヒナは、雨風の中で、夜通し卵を温め守った親の姿は知りません。
一生懸命餌をとってくる苦労もわからないでしょう。

しかし、親鳥は、育ててくださいとも、ありがとうとも言わないヒナ鳥を、
ほうっておけずに、一生懸命育てていきます。

 アミダさまは、「どんなことかあっても、あなたを仏さまにする」
という願いを立てられました。
しかし私たちは、自分のことしか考えないで、私を心配してくださる方のことには
なかなか気がつきません。

 そんな私が、アミダさまの心を聞かせて頂くとき、私は、
生きていくことの意味に気がつくのです。
そして、自分のことを大切にして生きることができるのです。

                         (たつお いちよう)

             親子で読める「ほとけさまのお話」より


         


           私も一言(伝言板)